退職金の使い道として、長年愛用していた財布を買い換えようかと思いましたが、やっぱり辞めました。今の財布が、とてもとても気に入っているからです。もう10年以上も経つのに頑丈で飽きることもなく、私の良いときも悪いときも、ずっと一緒にいてくれたのかと思うと、やはりこれが一番いいと思えるのです。それに、ようやく私に馴染んできたし、やっと私もこれが似合うようになってきたような気もします。
以前勤めていた会社に入ったときに、最初の給料だかボーナスだかでグッチの財布を買いました。が、なんと買って2ヶ月位で無くしてしまったのです。しかもここだけの話、会社の中でカバンの中から財布ごと無くなってしまいました。ぐわぁ~ん!!ピンチだったのは財布でも現金でもなく、カードと免許証が入っていたこと。当時はまだコンビニにATMが無く、お金が引き出されることはありませんでした。まぁ、それはそれでショックではありましたけど、いいお勉強になりました。総務には・・・言えませんでしたけどね(涙)
で、次にこのヴィトンのお財布を買ったのです。ヴィトンを勧めてくれたのは彼でした。数あるブランドの中でもクオリティが良く永く愛用できるということと、何年前の商品でも、どの店舗でも気持ちよくお直しをしてくれる、素晴らしい会社だからです。当時これを買うのには相当勇気が必要でしたが、いつか、こういう物が似合う女性になりたいと強く思ったものでした。でも最近この財布の値段をみてびっくり!!なんと10年前の倍近くに値上がりしていました。うひょーもはや買えないじゃなーい!!
ほら、結構くたびれてるの。
10年以上使って思うことは、当時3万円ちょっとだった財布の値段以上の価値があったという事です。この財布を見るたびに、仕事で失敗しても頑張ろうと思えたし、人間関係で悩んでも切り抜けられたし、お金があるときも無いときも、何か勇気のようなものをいつも与えてくれたことでした。仕事や恋愛や色々な人間関係において、手を抜くことは簡単です。ですが、手を抜いてしまった自分を自分が見ているし、手を抜いてしまったものはやはり長持ちしないのです。職人がひとつひとつ手作業で作るこの財布が、長持ちする理由は、手を抜かないこと。それが、長く広く愛される事の理由だと思います。しかし、このお財布だいぶくたびれていますね。柄も薄くなっちゃったし、こんな風に皮も痛んできました。これからはもっと、大切に使わなくっちゃいけませんね。
でもこのお財布に入ってる金額は、いつも財布よりもずっと少ないんですけどねー(笑)私はブランド物っていうのは、これ見よがしに持つものではなくて、本当に好きなものを長く持つというのがカッコイイかなと思います。だから、カバンとかは持っていません。あ、違うや、買えませんの間違いでした(笑)
今日の東京は夏日になりそうです。朝から暑いですよー。ジャケットの中はもう半袖で、夏が来ています。そんな今日もようこそおいで下さいました。
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by tsubaki_koharu
| 2008-04-30 08:54
| 色々